フランスは、豊かな文化、歴史、そして美味しい料理で知られています。パリの街を散策したり、魅力的な村を訪れたり、フレンチ・リヴィエラを楽しんだり、フランスには常に新しい発見と素晴らしい経験が待っています。 ニースは、フレンチ・リヴィエラの中心に位置する美しい海辺の都市で、地中海に面した温暖な気候と美しいビーチが特徴です。ニースは観光地として非常に人気が高く、エレガントな街並み、素晴らしい博物館、そして豊かな歴史を楽しむことができます。 街を歩けば、石畳の道や色鮮やかな建物が並び、地元の市場やカフェでリラックスすることができます。また、ニースには美しいプロムナード・デ・ザングレ(海沿いの道)もあり、散歩やサイクリングを楽しむことができる絶好のスポットです。地元の料理も非常に美味しく、特にシーフード料理が有名です。 ニースはまた、毎年開催されるニースカーニバルなど、文化的なイベントが豊富です。フランス南部の温暖な気候と地中海の風景を楽しむには、ニースは理想的な場所です。
ここでは2024年4月に学振 PD としてニースのコートダジュール天文台に渡仏した研究者のあれこれをまとめています。
コートダジュール天文台の昼ごはんは世界屈指のクオリティを誇るコース料理です。 完全予約制で当日の朝6:00までにウェブ上で申請します。 普通のランチ(前菜、メイン、デザート)は12:00–13:00、前菜抜きのランチ(メイン、デザート)は13:00–です。 またサンドイッチを注文して、食堂で受け取ることもできます。 給料に応じて1食分の値段が決められていて、おそらく最低ランクに位置している 私は普通のランチが3.74 € (600円)、サンドイッチが2.61 € (420円) です(2025年3月時点)。
夜ご飯は多くの方が基本的に自炊をしています。自炊でかかる値段は何をどの程度食べるか、どこで買い物するかなどに依存するため 一概には言えませんが、パスタ+一品を食べる場合はざっくり5€におさまるくらいです。 ビール500 mlを飲むと追加で1–4€かかります。ワインボトルを1本飲むと追加で5–20€かかります。 外食は高いです。安くても10 €、普通に食べると20–30 €、お酒を飲むと50€、 いいお店に行くと50 € 以上することがほとんどです。 マクドナルド、サブウェイはあって、吉野家、すき家はありません。 フランス料理、イタリア料理など様々なお店があります。 日本料理屋、ラーメンもあります。 日本の方によるフランス料理屋もあります。毎月18日は居酒屋イベントが行われていたりします。
コートダジュール天文台で使われている主な言語は英語とフランス語です。 研究者の間では英語が主です。フランス人語話者同士ではフランス語を使うこともあります。 また事務員さんたちの中には英語を話さない方もいます。 観光地ということもあり、街のお店の方の多くは英語を話します。 私はフランス語は挨拶程度しかできないですが、それでもなんとか生きていけています。 とはいえフランス語を話せるとストレスがなくなるという場面は少ないないので、 話せるに越したことはないです。
(Dr. Bin Ren からの情報提供に感謝いたします。)
社会保障制度(Social security schemes)個人的リスクである生活上の問題 (出産、失業、病気など)から国民を守るための仕組みです。
社会保障の一つで様々な保険を扱う制度を社会保険制度(Social insurance schemes)といいます。
これはフランスに限ったことではなく、本人、雇用主、あるいは両方が保険料を支払い、病気、失業、労働災害などに備える仕組みです。
フランスの用語を以下にまとめます。
さて、ポスドクに限らずフランスに3ヶ月以上滞在する全ての方は国民皆保険に加入することができます。 多くの場合この期間渡仏する方は誰に雇用されていようが収入があると思います。あるいは帯同 VISA であればパートナーの雇用に紐づいているはずです。 でなければ3ヶ月以上滞在するためのVISA や滞在許可証を手に入れられないからです。 いずれにせよフランスに合法的に3ヶ月以上滞在する全ての方はCarte Vitaleを手に入れることができます。 申請方法は二つあります。一つは自分でL'Assurance Maladieに申し込んでCarte Vitaleを手に入れるという方法です。 もう一つはフランス企業に雇用されている場合で、会社を通して手に入れるという方法です。 これがあれば日本と同様に病院にかかった際に3割負担で済みます(もちろん適用の可否は多岐にわたる)。 出産についての費用も全額カバーされます(出生率が落ちているので手厚いのかもしれない)。 ただし私立の病院を選ぶ場合はカバーされません。 Carte Vitale よりも負担を減らしたい、適用可能な項目を増やしたい(e.g., 私立の病院での出産)場合に 申し込むのがMutuelle complémentaireです。
以上の通りフランスの社会保険は日本のそれと似ているように思えます。 ただ少なくともコートダジュール天文台で働く場合にはこれらは大きく異なります。 まず、私は会社(コートダジュール天文台)Carte Vitaleを手に入れようとしたが、同僚の話を聞いてやめました。 同僚Aは天文台を通して手に入れるまでに8ヶ月かかったとのことです。 同僚Bは自分でL'Assurance Maladieに申し込み、三ヶ月以内でカードを取得しました (フランスで行政の手続きが3ヶ月以内に完結するというのは比較的早い)。 同僚Cは自分でL'Assurance Maladieに申し込み、二年経ってもCarte Vitaleを手に入れていません。 自分で申し込んでもすぐに手に入る保証はないのですが、天文台を通してややこしくするよりは良いと判断しました。 なおこの場合に社会保証番号が二つ付与されてしまうのでは、という懸念は残っています。
なお、渡仏して医療保険が途切れない期間を作るためにはおそらく民間の保険を使う必要があります。 まず渡仏して、多くの方は滞在許可証(Titre de Sejour)を申し込みます。 VISA の有効期限が切れるまでに余裕をもって申し込まなければいけませんが、 たとえ渡仏後すぐに申し込んだとしても、場合によっては滞在許可証を手に入れるまでに半年以上かかります。 L'Assurance Maladie の申し込みには滞在許可証の取得が必須です。 私の場合は4月3日に滞在許可証を申請し、実際にカードを取得したのは12月18日です。 なお1年後に渡仏したパートナーは6月末に滞在許可証の申請をし、9月前半にカードを取得しました。帯同者であればスムーズにことが進むのかもしれません。 つまり滞在許可証に時間がかかった場合、L'Assurance Maladieに申し込む前に クレジットカードの保険(2--3ヶ月)が切れてしまう。さらにL'Assurance Maladieの申請が受理されるまでに時間がかかると考えると、 保守的に生きるのであれば民間保険を併用することが望ましいです。 VLS PT4(1年以上の滞在のための、最初の3ヶ月のvisa) で渡仏した筆者は、1. 日本で3ヶ月の一時 visa を取得する際に99 €、2. 渡仏後に滞在許可証をてに入れる際に225 € 支払いました。 2.の代わりに visa の有効化に200 € 支払うといった話があるが、それは VLS-TS (3ヶ月以上、1年未満の滞在のための visa。滞在許可証の役割も担う)の場合であろう。200€で validation する必要がある。 なお、2.の225€の支払いは免れることができないとして、 1.の99€は必ずしも必要なものではないのかもしれない。 (実は2.の225 € の支払いですら、滞在時期が短い場合には支払わずに済む可能性があるのではないか。 滞在許可証の発行手続きに時間がかかることを利用して、最初の3ヶ月 visa、手続き中であるという証明、手続きが受理されたがカード発行まで時間がかかるという証明、 をはしごすることができれば、滞在許可証の発行に必要な225€を支払うことなく1年が経過することはあると思う。)
実際の Social Security Card(仏:numéro de sécurité sociale)の申請は現在進行中です。 2025年7月11日に必要書類一式 ( Cerfa No 15763*02 、滞在許可証の写真、パスポートの写真、アポスティーユ付与後に仏翻訳済みの戸籍謄本、天文台の契約書、payslip、銀行情報、電気代(EDF)の請求書) をまとめて、以下の宛先に送付しました。
モバイルは Free の esim カードを契約しました。 フランス語が読めなくとも google 翻訳を使いながらものの30分でネットワークを 手に入れることができました。 契約の際にフランスの電話番号が必要という駐在者泣かせの仕様(2024年4月時点)になっていたため、すでに 電話番号をもっている知人に頼るなどする必要があります。適当な番号を入れて乗り切ることもできるそうです。 月額140 GB 使うことができるプランの料金が10€程度で、携帯料金は日本よりも安いです。
インターネットも Free と契約しましたが、色々と問題があり、4ヶ月間かけてネットは手に入りませんでした。
支払いを開始して200€以上支払ってしまい、その返金作業に追われている最中です。
返金を要求するためには紙の手紙をパリの本社に送付する必要があります。
2回送付しました。書留に対応するものを付与して、毎度7€支払いました。
1回目は受け取りの証明が届かなかったので、本当に届かなかったのかもしれません。
2回目は受け取りの証明が届きました。確かに私の手紙は Free に届いたのです。
にも関わらず、Free からの返金、手紙の返信はありません。
もう半年以上経過したので、諦めモードです。その後以下のメールが送られてきました。
天文台では様々なスポーツのサークルがあります。 私が唯一参加しているサッカーサークルでは週に2回、天文台から車で15分ほどかけて ヴィルフランシュ・シュル・メールに移動してサッカーをしています。 私は車を持っていませんが、車持ちの方に連れて行ってもらいます。 年間10€でプレイできます。 また年に一回ニースのサッカー大会があります。 去年はお金を期限までに支払う人が少なくエントリー取り消しとなったため、大会には参加した経験がありません。
マントン、モナコ、アンティーブ、カンヌ、ヴィルフランシュ...... 出不精の自分でも気軽に訪れることができる範囲にたくさんの観光地があります。 ニース在住者は市の美術館が無料になる「PASS MUSEES DE NICE」を発行できます。 対象施設は MUSEE MATISSE、MUSEE MASSENA、MAMAC などです。対象施設に「本人確認できるもの (e.g., 滞在許可証)」と「ニース在住であることが確認できるもの (e.g., 電気料金の支払い明細)」 を持参するだけで簡単に発行できます。特筆すべきはその有効期限で、なんと発行から3年間です。 その場で証明書にのる写真撮影が行われ、即時発行されました。
一年住んでいますが、日常生活は徒歩、トラム(空港に行く際)、バス(天文台に行く際)で完結しています。 トラム、バスに乗ることができる年間パスは 360€です。27歳以下だと半額です。またフランスで雇用されていると半額になるようです。 -> コートダジュール大学雇用の場合、毎月20.5€が支給されます。年間246€なので、 60%がカバーされていることになります。
渡仏時(前)にしたことを箇条書きでまとめます。